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【海外人気マットレスメーカー3Sとは】 シモンズ・シーリー・サータを様々な角度から比較

インテリア関連

 

そもそも3Sとは

 全米の3大マットレスメーカー「シモンズ(Simmons)」「シーリー(sealy)」「サータ(serta)」の3社の頭文字を取って「3S」と呼ばれています。

 全米のマットレスシェアの1位、2位、3位はほぼ毎回この3社で独占しています。

 3社とも圧倒的なブランド力があり、有名ホテルにも多数導入されています。ホテルのスイートルームなどではダブルクッションと呼ばれるマットレスを二重にした構造のものも取り扱いがあります。

 3社ともそれぞれ1世紀近い歴史があり、まさにアメリカのマットレスの歴史そのものと言っても過言ではないでしょう。

 そんな3社はどのような違いがあるのでしょうか。

 今回は「3S」を徹底比較してきたいと思います。

 

創業

シモンズ 

 創業1964年 歴史としては1870年に創業者のザルモン・シモンズ氏が事業を興したとされている。そのため150年の歴史と評されることがある。

 創業時は9人の従業員から始まりチーズの木箱の生産が始まりだった。

 そしてのちにマットレスの生産へ。

 シモンズのエジソンと呼ばれるフランクリン・ゲイルが1952年にポケットコイルマットレビューティレストを開発。

 ちなみに世界で初めてポケットコイルを作った会社。

 シモンズが作っているYOUTUBEがあったので載せておきます。

Simmons 150th ALL

シーリー

 創業1881年 アメリカのテキサス州シーリータウンで創業。

 業界に先駆けて整形外科医と連帯を取り1989年に「ポスチャーテックコイル」の開発に成功。

 つねに最先端のここち良い眠りを追求している企業である。 

 

サータ

 創業1931年 快適な根守と健康の追求がコンセプト。

 世界で初めて本格的なマットレスの供給に取り組んだ男は、その品質を証明するために約100キロの体でマットレスの上を数時間も飛び跳ねたといいます。

 「真の保証はどんな場合でも型崩れしない、という人々の評判から生まれてくるのだ」

 この言葉はサータ社のサクセスストーリーの原点となっている。

 

創業ランキング

 1位 シーリー 1881年

 2位 サータ  1931年

 3位 シモンズ 1964年

 という結果になりました。

 

売上比較

 米国での売り上げはどうなのでしょうか。

 見ていきましょう。

 

 ※ここでの売り上げは「Furniture Today(ファニチャートゥデイ)」参照。2019年時点

 Top Bedding Producers: Sealy regains No. 1 spot on list – Furniture Today

 Sealy reclaims No. 1 ranking on FT bedding market share list – Furniture Today

シモンズ

 約12.3億ドル 

シーリー

 約14.4億ドル

サータ

 約12.1億ドル

売上ランキング

 1位 シーリー 約14.4億ドル

 2位 シモンズ 約12.3億ドル

 3位 サータ 12.1億ドル

 ちなみに、シーリーが1位に返り咲いたのは実に9年ぶりなんだとか。

 2011年から2018年まではサータが1位でした。

 

寝心地の特徴

シモンズ

 シモンズは現在マットレスの主流の構造である「ポケットコイル」を世界で初めて開発した会社です。そのためポケットコイルへのこだわりが強く表れています。

 内部構造が作り込まれているので耐久性や横揺れに強いといった特徴があります。

 また、3Sメーカーのなかで最高ランクのマットレスの取り扱いもあります。

 究極の寝心地をお求めの方は一度シモンズも検討してみてはいかがでしょうか。

 振動率の低さはボーリングのボールを落としても近くのピンが倒れないほど。有名なCMがあるのでリンクを下記に貼っときます。

 

 ・超硬鋼線

 高級なピアノ線と同等の素材である超硬鋼線を使用。耐久性に優れているのが特徴です。 

   

 ・コイルの圧縮率

 コイルは元の状態から約40%も圧縮されています。そのため弾性に富み必要以上の詰め物は必要とせず劣化の早さを抑えることができます。

 

Simmons 150th 4

シーリー

 雲の上で寝ているようなやらかい寝心地が好みであればシーリーがお勧めでしょう。

 3Sの中で最も歴史が長く全米のマットレスシェアも現在NO1です。(※2020年時点)

 歴史と数字に裏付けされた信頼できるメーカー。そんなシーリーの特徴は以下の通りです。

 

 ・快眠テクノロジー

 常に時代の最先端にいるために整形外科医と協力し快眠テクノロジーをマットレスに反映させています。科学的な視点から寝心地を追求していることはシーリー社の大きな特徴の1つでしょう。

 

 ・特許コイル

 業界に先駆け当初より整形外科医と連帯を取り1989年に「ポスチャーテックコイル」の開発をはじめた特許コイルです。どんな体形や体重の方にも理想の寝姿勢をサポート。

  

 ・全米シェアNO1

 数字は信頼の証ではないでしょうか。シーリーは2年連続で全米のマットレス売上シェアNO1に輝いています。

 

サータ

 サータの特徴は日本人好みの硬めを実現できてるところでしょう。

 日本人は硬めの寝心地を好むため比較的硬めの商品が多いです。

 固めを好む傾向としては、昔は畳に布団を引いて寝ていた名残でしょうか。

 

 ・ライセンス契約

 サータのマットレスはライセンス契約です。

 現在はドリームベッドという会社がサータのマットレスを日本で生産しています。

 そのため、サータ社のマットレスは日本人好みに合わせた硬さを実現できているのです。

 

 ・ゾーニングによる硬さ調整

 サータは線径の太さを変えて硬さを調整しています。一番負荷がかかる腰の部分や腰掛けや腰立ちの際に負荷がかかるサイドの部分には太目の線径を使います。それにより、1つのマットレスで硬さのゾーニングを可能にしています。

 

 ・ファイアーブロッカー

 難燃素材のファイアーブロッカーを使用。有害化学成分を含んでいない化学繊維で、有毒ガスの発生を抑えられるとともに発火するまでの時間を引き延ばす効果があります。

 ホテルシェアNO1のサータならではのこだわりですね。

 

 ・ジャンプキルト

 通常マットレスのキルトは生地の端からは端までを連続して縫い合わせます。ジャンプキルトは法制部分がつながっていません。これにより周囲のテンションをやわらげ体をやさしく包み込みます。

寝心地ランキング 

 寝心地は好みによるところが大きいのでランキング形式は難しいですが好みの硬さで決めるのがいいかもしれません。

 日本人好みの硬め サータ

 柔らかめ シーリー

 最上級の寝心地 シモンズ

 マットレスはシリーズによっても寝心地が大きく変わるので実際試して自分に合うものを探すのが一番ですね。

 参考までにどうぞ。

 

商品の価格帯

 ここで記載している価格帯やシリーズについてはカタログ価格を参考にしています。

 実際は家具屋と共同開発した商品があったり、カタログには載っていない商品があったりします。

 特に共同開発品は低価格で開発することが多いです。

 また、家具屋さんによってはカタログ価格から値引きしてくれるところも多数あります。

 気になる方は実際に家具屋に行って聞いてみましょう。

 予想よりもお安く手に入れることができるかもしれません。

   

シモンズ

 シモンズといえばビューティレストシリーズ。

 すべてのシリーズをまとめた価格帯はだいたい約10万円~70万円です。

 (※基本はSサイズ換算。SDサイズからしかないものはSDサイズ換)

 Beautyrest LUXEシリーズは厚みも40cm以上あります。

 皆さんがイメージする最高級マットレスはこのシリーズのダブルクッションタイプのものですね。

 シリーズと金額は大体下記の通り。

 

 ・Beautyrest selection 約10万~17万円

 シモンズマットレスの中でオーソドックスなタイプ。

 

 ・Beautyrest PREMIUM 約17万~35万円

 コイルの高さや線径、キルティングパターンなどをかえて丁寧に作られたマットレス。9種類の寝心地から選ぶことができる。

 

 ・Beautyrest LUXE 約35万~70万

 シモンズマットレスの中で最高級ランク。マットレスの厚みもしっかりある。ダブルクッションにすることで究極の眠りを体感できる。

 

 e-ion CRYSTAL 約20万~26万円

 eイオン繊維素材で作られたマットレス。酵素マイナスイオンが常時自然発生しトルマリンなど14種類の天然鉱石の混合粉体を使用した商品。

 

シーリー

 シーリーのマットレスにはいくつかのシリーズがあります。

 「レスポンス」「リバーブルE]「スポーツシリーズ」「ホテルシリーズ」「コンフォート」「ハイブリット」「チタンコレクション」「クランジュエル」「マスターピース」の9シリーズです。

 それぞれ特徴があり、シーリーのマットレスに懸ける思いが垣間見えます。

 すべてのシリーズをまとめた価格帯は約9万~35万円です。(※全てSサイズの値段換算)

 最高ランクのシリーズは「マスターピースシリーズ」です。

 

 各シリーズは下記の通りです。

 

 ・シーリーレスポンス 約9万~17万円

 一人一人の異なる耐圧を感知し部位ごとに最適な反発力を生み出す。体重、体格差関わらず理想の寝姿勢を提供。

 

 ・リバーブルE 約10万~12万円

 ボディランにフィットし快適なサポートで体を支えるマットレス。セットで使えるトッパーシリーズ。

 

 ・スポーツシリーズ 約12万~13万円

 一流アスリートの体圧分散傾向から自身の体型に応じた2ラインから選べるシリーズ。

 

 ・ホテルスタイル 約10万~18万円

 一流ホテルの寝心地を手にしたいという願望を叶えられるシリーズ。

 

 ・コンフォーム 約17万~21万円

 高密度のメモリーフォームを使用。包み込まれるような寝心地。

 

 ・ハイブリッド 約15万~22万円

 ジェル素材の心地よさとスプリングマットレスのサポート力を両立。

 

 ・チタンコレクション 約16万~25万円

 高重を最適化した新構造マットレス。耐久性も高めながらソフト感もアップ。

 

 ・クランジュエル 約24万~31万円

 シーリーのテクノロジーの全てを注ぎ込んだシリーズウォーターベッドの耐分散性。

 

 ・マスターピース 約26万円~35万

 まさに傑作。優しい寝心地と強度を持つ「タイタニウムコイル」の上に繊細な感触と耐久性を向上させる「マイクロポケット」を重ね合わせたやわらかで包み込むような寝心地。

 

サータ

 日本でのライセンス生産により日本人に合わせてアレンジして製造している。

 現在はドリームベッドが製造している形。

 シリーズは「ポスチャー」「ポスチャーベーシック」「アイ・シリーズ」「ライトブリーズ」「グランド」「スプレンディッド」の6シリーズを展開。

 以前は全米シェアを1位を数年にわたってキープしていたブランドである。

 全シリーズをまとめた価格帯は約13万~53万円

    

 ・ポスチャー 約13万~16万円

 しっかり固めのマットレス。ロングランの人気商品。

 

 ・ポスチャーベーシック 約16万~20万円

 ふんわりソフトな感触「高弾性フォーム」を採用。6.8インチと7.7インチの2種類のコイル高と並行配列、交互配列がある。5種類の寝心地から選べる。

 

 ・アイ・シリーズ 約16万~26万円

 ソフトタッチの硬いマットレス。特殊なジェルを組み込んだ新開発の「ジュエルメモリーフォーム」を搭載。硬すぎず柔らかすぎずの寝心地が好みの方にオススメ。

 

 ・ライトブリーズ 約17万~23万円

 低反発を進化させたウレタン「ブレスフォート」を搭載。より快適な眠りを実現。

 

 ・グランド 約32万~36万円

 詰め物には低反発を進化させた「ブレスフォート」ウレタンを採用。一般的な低反発に比べて通気性、耐久性が優れている。

 

 ・スプレンディッド 約53万円

 トッパーシステムを採用することにより、究極のソフト感を実現。トッパーとマットレスが別々になっており体をふんわりと包み込むような寝心地。

 

商品価格帯ランキング

 【高額ランキング】

 1位 シモンズ

 2位 サータ

 3位 シーリー

 

 という結果になりました。

 シモンズが頭ひとつ抜けて高級商品を揃えている形となりました。

 マットレスだけで70万円。まさに最高級商品といえるでしょう。

 

使われているホテル

シモンズ

 日本の様々な有名ホテルが使用しています。

 ・帝国ホテル

 ・リッツカールトン

 ・ウェステイン

 など。

 

 導入ホテル | Simmons(シモンズ)| 人生を変えるベッド・マットレス

シーリー

 こちらも日本で有名なホテルが多数採用しています。

 ・リッツカールトン

 ・リーガロイヤル

 ・ハイアットリージェンシー

 など。

 

導入実績│シーリーベッドコントラクトサイト (sleepselect.co.jp)

サータ

 3社同様に有名ホテルに多数導入していますね。

 ・ヒルトン

 ・コンラッド

 ・ホテルオークラ

 など。

 

 サータ導入ホテル | サータの魅力 | Serta(サータ)|【公式】オートクチュール発想のベッドマットレスブランド (serta-japan.jp)

 

ホテルランキング

 ホテルランキングを付けるのは難しいところですが全米ホテルベッドシェアNO1はサータなのでランキングを付けるとすると

 1位 サータ

 2位3位 シモンズ、シーリー

 といったところでしょうか。

 

まとめ(すぐに見たい人はこちらをどうぞ)

 上記の比較をまとめてみましょう。

 

 創業ランキング

 1位 シーリー 1881年

 2位 サータ  1931年

 3位 シモンズ 1964年

 

 売上ランキング

 1位 シーリー 約14.4億ドル

 2位 シモンズ 約12.3億ドル

 3位 サータ 12.1億ドル

 

 寝心地ランキング 

 日本人好みの硬め サータ

 柔らかめ シーリー

 最上級の寝心地 シモンズ

 

 商品の価格帯ランキング

 【高額ランキング】

 1位 シモンズ

 2位 サータ

 3位 シーリー

 

 ホテルランキング

 1位 サータ

 2位3位 シモンズ、シーリー

 

 以上です。

 アメリカの人気マットレスメーカー3Sを様々な角度から比較してみました。

 ここまで比較してきてなんなんですが、硬さの好みは一人一人大きく違うのでメーカーは一つの目安として考え実際に購入する際は寝心地を試してからがいいでしょう。

 マットレスは人生の約1/3を過ごす大切な空間です。

 じっくりゆっくり選んでいきましょう。

 あなたのマットレス選びに少しでもお役に立てれば幸いです。

 ではまた。

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